熊本長にんじん
セリ科
ニンジン
出荷時期
12月下旬~3月上旬
太さが直径1.5〜2.5cm、長さは1m前後で長いものは1.2mほどになり全国でも珍しい姿のにんじん。細長く、ごぼうのような外観に、色は赤く、臭みが少ない。主に正月野菜として栽培、出荷されている。

すらりと細長く長いものは1.2m




 今日の主流の西洋系五寸ニンジンは、長さは15㎝前後ですが、熊本長にんじんは東洋系で、すらりと細長く、まるで赤いごぼうのようです。太さは直径1.5~2.5㎝と細く、長さは長いもので1.2mもあります。
 にんじんとは思えないような独特の姿は、全国でも珍しく、熊本ならではの伝統野菜です。特に、縁起をかつぐ正月には、丸くて細くて長く、縦に切る必要がないので、お節料理に重宝され、熊本の正月には欠かせない野菜です。
 大正時代は、主に熊本市南西部の農家が栽培していましたが、掘り出す作業が大変で、住宅地が増えて畑も少なくなったことから、だんだんと作られなくなりました。現在はごくわずかの農家で栽培されているだけです。
 菊池市の栽培農家では20年ほど前から、熊本長にんじんを作り始めたそうです。当時、熊本市の農家から、門外不出とされる熊本長にんじんの種を譲り受けたのが始まりでした。「種はほかには絶対出さないのをもらえたのは運がよかった」と話します。
 種まきは、7月中旬に機械で1mほど畑を深く耕してから行います。そのあと1週間ほどは、毎日3時間ほどかけて水やりすると芽が出ます。芽が出て20日ぐらいすると本葉が出てきますので、大きく育つように間
引きします。12月中旬に収穫して、24、25日には正月用に出荷します。
 次の年の種用には、色が濃くてスラッとまっすぐ伸びているものを10本ほど選び、植え替えます。春になると菊のような白い花が咲き、種がとれます。こうして、伝統野菜が伝えられていきます。



ひご野菜のこんだて


熊本長にんじんのきんぴら

たたき熊本長にんじん 粕漬け
【関連ホームページ】
2012年02月27日更新