水前寺菜
キク科
スイゼンジナ
出荷時期
通年(ハウス、露地)
葉と新芽は多肉質で軟らかく、粘液質でセリに似た香りを持っている。表面は濃緑色だが裏面は紫色で、ゆがくと紫色素が溶け出る。

葉の表は緑色、裏が紫色の美しい野菜

水前寺菜は熊本市水前寺の豊富ふ湧水を利用して栽培され、茶席で茶花として利用されていたことから、その名が付いたとされています。また、葉を熱湯に入れるとヌメリが出て、水前寺のりに似ているからという説もあります。キク科の多年草で、葉の表は緑、裏が紫色の美しい野菜です。
 20年ほど前、家庭菜園で細々と栽培されるだけとなり次第に姿を消していき、“幻の野菜”と呼ばれたときもありました。
 熊本市中島町の栽培農家が、水前寺菜の栽培を始めたのは数年前です。「夏に強い野菜で、昔の農家は夏場には水前寺菜を作って生き残ってきました。その伝統の野菜を残していかなければいけないと思って栽培を始めました」と話します。
 水前寺菜は種ではなく、挿し芽で増やします。ポットに小さめの茎と新芽を挿すと根が出ます。20日ほどで根付くので1カ月したら畑に定植します。それから1カ月半ぐらいで葉が25㎝ほどに成長したら収穫です。葉を摘取っても、すぐわき芽が出てくるので、1年中収穫できます。
 最近は、温暖化かのためか、夏場の栽培は難しくなってきました。そのためビニールハウスで栽培しています。夏場は遮光ネットを張り、温度を下げています。「夜の温度が高いと、葉の紫色が淡くなってしまう」といいます。水前寺菜の葉の裏の赤い色素そに老化かの原因となる活性酸素そを除く作用があることや、血圧降下か作さ用のある物質が含まれていることが報告されています。
 「水前寺菜は少し苦みがある独特風味みがあり、ビタミン類が豊富ふで栄養もあります。水前寺菜をもっと食べて健康になってもらえるように、頑張って収穫量を増やしたい」と栽培農家は考えています。


ひご野菜のこんだて


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【関連ホームページ】
2012年02月27日更新